品質管理の重要性、
責任を痛感

苅田工場技術課 出田 裕二

入社を決めた理由を教えてください。

高校卒業後は生まれ育った行橋で仕事がしたいと思い、地元の就職先を探していました。その中で、地元の街や地域に深く関わっている柏木興産に興味を抱くように。初任給が平均よりも高いことや福利厚生が充実している点も魅力に感じました。担任の先生からは「コツコツと積み上げる仕事が向いている」とのアドバイスもあり、コツコツと技術を身に着けることができるエンジニアを志望することに。どのような仕組みで製品をつくるのか原料は何かなど、製造について知らないことばかりでしたが、社会を支える重要な仕事に携わりたいと考え入社を決めました。

現在の仕事内容を教えてください。

生コンクリートの生産管理を行っています。原料である砂や砕石の形や異物の有無、表面水、粗粒率などを調べたり、コンクリートの柔らかさがJIS規格や社内規格値に適合しているかどうかを調べたりして、コンクリート製品の品質を均一に保っています。また、建設現場で行う検査も重要な仕事です。コンクリートの強度やスランプ、空気量などが工場と現場でも同じ品質になっているかを検査します。他にも、コンピューター制御されている製造工場のオペレーターや砕石場で原料を運搬するためのショベル運転も行っています。

現在の仕事で感じる
「やりがい」について教えてください。

県内で屈指の高さを誇る小倉D.C.TOWERや北九州総合病院など、大きな建物の建設に携わることができたときに、やりがいを感じます。以前、製造することが難しい軽量コンクリートの急な注文が入ったことあります。すでに出荷が決まっている大量の製品と並行して製造しなければ間に合いません。そこで、どのように製造したら要望に沿えるか各部門で話し合い、一丸となって連携。特殊技術が必要な製品の急な依頼にも迅速に対応し、無事に納品できたことは、大きな達成感と自信につながりました。また、建設現場の皆さんから「柏木興産の製品は打設がしやすい」「コテ仕上げがしやすい」などのうれしい声もモチベーションアップになっています。

現在の仕事で感じる
「厳しさ」について教えてください。

生コンクリートは生ものであるため、時間とともに刻々と変化していきます。特に夏場は気温の変化などの要因で品質が変わりやすく、試験室と現場の検査で大きな差がでる場合があります。受け入れ検査にパスできないと、その生コンは全て廃棄となり、大きな損害が発生します。そのため荷卸し完了の連絡が入るまで安心できません。品質管理は要求された基準を満たすことが当然なので、ミスが許されず責任の重さを感じます。

入社後、仕事をしていく中で、
印象に残っている
エピソードを教えてください。

入社して7年間は小型のコンクリート製品を、8年目から大型製品の製造を担当しました。大型製品での班は、上司と部下の3名と少数。受注が多くなった時期ということもあり、一日の生産数を上げなければなりません。効率を上げるために通常は打設から製品が固まるまで一度に行う作業方法を見直し、役割分担を決めて並行して作業を進めました。プレッシャーがある中、試行錯誤しながら計画数を達成できたことで、お互いの信頼関係も強くなりました。

取得している免許・資格に
ついて教えてください。
お持ちの免許・資格は現在の
仕事に
どのように役立っていますか。

30歳のときにコンクリート技士の資格を取りました。コンクリート技術者には必須の資格であり、資格手当も支給されます。車両系建設機械は場内の骨材を搬入するため、危険物取扱(乙4類)の資格も取得。場内に軽油スタンドがあるため役に立っています。また、粉じんが飛散する恐れのあるベルトコンベアを使用する場合に必要となる一般粉じん関係公害防止管理者資格も持っています。

これから挑戦したいことを
教えてください。

現在はコンクリート技士の上位資格であるコンクリート主任技士取得のため勉強中です。技術力向上はもちろんですが上位の資格をとれば、お客様からの信頼も増します。

また、現在の主任という立場からさらに上を目指し、後輩の指導と明るい職場づくりに力をいれたいと考えています。出荷量が多い繁忙期は、ピリピリとした雰囲気になりがちですが、ミスをしないためにも、コミュニケーションが取りやすい職場づくりを目指したいと思っています。

入社を検討している方へメッセージ

建設業や製造業に興味がある方はもちろん、
生コンクリートが
どんなものかも
わからない方でも問題ありません。
コツコツと作業できる人は
向いている職種だと思います。
小人数の職場ですが、
手に職がつくやりがいのある仕事です。
打ち込める何かを持っていたり、
譲れないこだわりを
持っていたりする人は、
その力を柏木興産で生かせると思います。